28坪と限られた空間に、施主様のこだわりを詰め込みました。四季折々の自然がゆたかな環境になじむ、線の少ないシンプルな外観を心がけました。
室内も目に入る「線」を極力減らすことで空間がシャープな印象になるので、照明器具や造作家具には「丸」を意識したコーディネートや設計をすることで空間の印象を柔らかくする工夫をしています。
手に触れるところは、長年使用するにつれて味わいの出る素材をと思い、美しい木目の無垢材を随所に使用しました。
リビングダイニングへ入った瞬間、明るくゆったりとした空間が広がります。勾配天井がその役割を果たしているのですが、実はもう一つ工夫があります。リビングダイニング以外の空間は天井や窓の位置を全体的に低く設計し、より空間の広がりを体感できる空間演出を行っています。
ご家族がそれぞれの趣味を楽しむ「場」を確保しつつ、リビングを中心に全ての引き戸を開放することでワンルームとなる間取りになっています。その結果、家庭用エアコン一台で年中快適に過ごせる温熱環境を実現しています。
ほどよく肩の力の抜けた、ていねいな暮らし。こだわりの家具や愛用品がゆとりある空間と調和し、施主様の生活に長く寄り添う住まいに仕上がりました。